純情シンデレラ
「君はまだ7歳の子どもだったんだ。それに、君だって一緒に事故に遭った上に突然両親を亡くしたんだぞ。世界一とまではいかないだろうが、可哀想だと言うには十分な出来事じゃないか」
「まぁ・・そう、ですね。あんなにたくさん泣いたのは、あの時が最初で、たぶん最後です。まだまだ泣きたいくらい悲しい出来事に遭遇することはあると思う。けど今の私は、お父ちゃんとお母ちゃんの笑顔をちゃんと覚えてる。そして、悲しみや喜びを分かち合えるお父さんとお母さんがいる。私には4人も親がいるんだから、見方によっては“恵まれてる幸運な子だ”と言えますよね」
「見かけによらず強いな、君は」
「・・え?そ、そうですか?」
「体は小さく華奢だが、芯がしっかりしている。逆境にもくじけず、正面から立ち向かう強さがある。医者の言う通り、酷い事故に遭いながら、君一人だけが生き残ったのは奇跡と言えることだったんだろうし、ひねくれずに育ったことや、そういう風に君を育てた4人のご両親に恵まれたことも、奇跡と言えると俺は思う。そんな君に巡り会えた俺は、とても幸運だ」
「まつもとさん・・・」

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