純情シンデレラ
・・・こうして遠目から見ると、やっぱり二人は仲の良い恋人同士に見えないこともない。
会話が聞こえないから?
でも・・・少なくともあの二人は、外見的にお似合いだと思う。
背の高さとか、大柄と華奢な割合とか、バランスよくつり合いが取れてると思うし・・・あっ!あれは・・・。

「出、こっちに来るかなー」「そのうち来るでしょ」という宇都宮さんたちの会話を聞きながら、私の視線は、松本さんが手に持っているトートバッグに移った。

あれは、私がお弁当入れとして松本さんちに持って行ったバッグだ。
ということは、あの中には空のタッパーが入ってるのかしら。
てことはあの人、私が持って行ったおかずをもう全部食べちゃったの!?
早い!けど・・日数的にはあり得ないことじゃあないわよね。
松本さんは食欲旺盛な人だし。

私が一人、密かに納得していると、不意に松本さんが私の方を見た。

< 194 / 530 >

この作品をシェア

pagetop