純情シンデレラ
松本さんに宣言したとおり、今月のいけばな教室には行かなかった。
まだ足の捻挫が治りきっていない松本さんを、外で待たせることがしのびなかったから。
あの人のことだ、私がいけばなへ行けば、無理をしてでも待つだろう。
せっかく治りかけているのに、そんなことをあの人にさせたくなかった。
いけばな教室があった翌日。
外でお昼を食べた素子さんと私が会社へ戻ろうと中に入ると・・・受付の近くで、姫路さんが「いけばな」をしていた。
正確に言えば、姫路さんは秘書課の呉課長にあれこれと指示を与えるだけで、実際に茎を切ったり花を活けているのは呉課長だ。
「やっぱり白より赤の方がいいわ。変えて」と言う姫路さんに、「はいっ!」と元気良く返事をしながら、姫路さんの仰せのままにササッと花を活け変える呉課長を横目で見た私たちは、密かにため息をついた。
まだ足の捻挫が治りきっていない松本さんを、外で待たせることがしのびなかったから。
あの人のことだ、私がいけばなへ行けば、無理をしてでも待つだろう。
せっかく治りかけているのに、そんなことをあの人にさせたくなかった。
いけばな教室があった翌日。
外でお昼を食べた素子さんと私が会社へ戻ろうと中に入ると・・・受付の近くで、姫路さんが「いけばな」をしていた。
正確に言えば、姫路さんは秘書課の呉課長にあれこれと指示を与えるだけで、実際に茎を切ったり花を活けているのは呉課長だ。
「やっぱり白より赤の方がいいわ。変えて」と言う姫路さんに、「はいっ!」と元気良く返事をしながら、姫路さんの仰せのままにササッと花を活け変える呉課長を横目で見た私たちは、密かにため息をついた。