純情シンデレラ
割とすぐに電車が来たおかげで、私―――と松本さんは、30分弱の遅刻で済んだ。
受付の人たちに挨拶をした後、エレベーターがある方へと歩くまでの間、お互い無言だった。
私たちがエレベーターのところに着いたとき、タイミング良くエレベーターが降りて来た。
中には営業担当者だろうか、男性が5・6人、乗っていた。
時間を気にするように腕時計をチラッと見た人、乱れていない短い髪を整えるような仕草をした人は、私が挨拶の代わりに軽く一礼をすると、サッと手を上げて、セカセカと出入口の方へと歩いて行った。
他の人たちも、松本さんに「よぉ」と簡単に声をかけると、どんどん外に向かって歩いて行く。
彼らの頭の中は今、「これからどの得意先を回ろうか」といったことで占められているのだろう。
その中で一人だけ、私たちの前に立ち止まった。
受付の人たちに挨拶をした後、エレベーターがある方へと歩くまでの間、お互い無言だった。
私たちがエレベーターのところに着いたとき、タイミング良くエレベーターが降りて来た。
中には営業担当者だろうか、男性が5・6人、乗っていた。
時間を気にするように腕時計をチラッと見た人、乱れていない短い髪を整えるような仕草をした人は、私が挨拶の代わりに軽く一礼をすると、サッと手を上げて、セカセカと出入口の方へと歩いて行った。
他の人たちも、松本さんに「よぉ」と簡単に声をかけると、どんどん外に向かって歩いて行く。
彼らの頭の中は今、「これからどの得意先を回ろうか」といったことで占められているのだろう。
その中で一人だけ、私たちの前に立ち止まった。