純情シンデレラ
・・・ビックリした。でも・・・この人が今、ここにいるのは、私を待っていたからじゃなくて、私がこの人を引き寄せたような気がする。
だって私は、素子さんと一緒にいて話をしていながら、それでも頭の中の一部ではまだ、お昼のことを考えていたから・・・。

松本さんの隣にいた宇都宮さんが、松本さんを肘で小突いたのを合図にしたように、松本さんが一歩、私の方へ歩み出た。
おかげでおチビな私は、いつものように、大柄なこの人を見上げることになった。

「何か」
「その・・何だ」と、なぜか言い淀んでいる松本さんの代わりに、宇都宮さんが「今日予定ある?」と私に聞いてきた。

「え。いえ別に」
「じゃあ晩メシ食べに行かないか?この4人で」
「わあ!何てグッドアイデア!ちょうど私もケイちゃんを誘ってたのよ!」
「あぁ・・・」

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