純情シンデレラ
あれを最後に、有栖川さんとは会っていないし、連絡も取り合っていない。
そうする必要はないと、お互い・・・少なくとも私は思ってる。
たぶん有栖川さんは、私とはもう会わないと思ったからこそ、ずっと抱え込んでいる苦しい胸の内を、ある程度気心の知れた友人である私に、吐露したのではないだろうか。
でも、会社の出入口で有栖川さんとの関係を姫路さんに追及されて以来、松本さんは、私のことを、避けるようになった気がする。
例えば、あの1件以来、約2週間ぶりに素子さんと宇都宮さんも一緒に交えて、4人そろって社員食堂でお昼を食べたとき。
私は普段どおりに挨拶をしても、久しぶりに会った松本さんからは、「ああ」くらいの、非常にそっけないと思える言葉しか返してもらえなかったし。
同じテーブルに座っているのに、会話には参加せず、一人黙々と食べているかと思えば、「仕事があるから先に失礼する」と言って、本当にサッサと行ってしまったし。
何よりあの人は、私のことを「けんじょう君」と一度も呼ばなかった。
しかも私はあの人の隣に座っていたのに、全然話をしなかった。
宇都宮さんのことは「剛」と名前で、素子さんのことは、ようやく覚えた「隅田(君)」という名字で、ちゃんと呼んでたのに・・。
やっぱり、松本さんは私のことを避けているとしか思えない。
そうする必要はないと、お互い・・・少なくとも私は思ってる。
たぶん有栖川さんは、私とはもう会わないと思ったからこそ、ずっと抱え込んでいる苦しい胸の内を、ある程度気心の知れた友人である私に、吐露したのではないだろうか。
でも、会社の出入口で有栖川さんとの関係を姫路さんに追及されて以来、松本さんは、私のことを、避けるようになった気がする。
例えば、あの1件以来、約2週間ぶりに素子さんと宇都宮さんも一緒に交えて、4人そろって社員食堂でお昼を食べたとき。
私は普段どおりに挨拶をしても、久しぶりに会った松本さんからは、「ああ」くらいの、非常にそっけないと思える言葉しか返してもらえなかったし。
同じテーブルに座っているのに、会話には参加せず、一人黙々と食べているかと思えば、「仕事があるから先に失礼する」と言って、本当にサッサと行ってしまったし。
何よりあの人は、私のことを「けんじょう君」と一度も呼ばなかった。
しかも私はあの人の隣に座っていたのに、全然話をしなかった。
宇都宮さんのことは「剛」と名前で、素子さんのことは、ようやく覚えた「隅田(君)」という名字で、ちゃんと呼んでたのに・・。
やっぱり、松本さんは私のことを避けているとしか思えない。