純情シンデレラ
事情を全て話した両親に、この4ヶ月間、とても心配をかけてしまったことを謝ると、「確かに心配していたけど、時が来れば恵子はきっと自分から話してくれるって信じてたよ」とお母さんが、「人様の誰にも顔向けできねぇようなことには手ぇ出しちゃいねえって分かってたからな」とお父さんに言われて、私は両親の深い愛情に包まれながら育てられたことに、改めて感謝した。

それから私は、白い三角巾を頭につけて、白いエプロンを身につけ、おばちゃんから厨房を借りて、松本さんと約束したとおり、早速コロッケづくりに取りかかる。
タネは事前に作っていたので、あとは衣をつけて揚げるだけだ。

< 347 / 530 >

この作品をシェア

pagetop