純情シンデレラ
「ああ。姫路が癇癪起こしたからな」
「お嬢様のお守役も大変ですねぇ、松本さん」
「俺はあいつの“守”なんかしてない」
「“お守役”じゃなくて“重り厄”ってとこか」
宇都宮さんが言った“冗談”に、宇都宮さん自身が一番受けている。
次に素子さんがプッとふき出す程度に笑っただけで、私は口に入れていたコロッケを、黙々と食べていた。
そんな私の方に、大柄な松本さんが顔を向けた。
「コロッケか」
「ん・・はぃ。カニクリームコロッケです。半分残ってますけど、食べますか」
「いや、いらん。カニクリームはコロッケの中でも邪道だ」
「は?邪道って」
「邪道」という言葉に、なぜか受けてしまった私は、そのつもりはなかったけれど、ついクスッと笑った。
でもこのまま反論しなかったら、カニクリームコロッケの“地位”が危ういというか・・ずっと日の目を見られないような気がしてかわいそうだ。
「お嬢様のお守役も大変ですねぇ、松本さん」
「俺はあいつの“守”なんかしてない」
「“お守役”じゃなくて“重り厄”ってとこか」
宇都宮さんが言った“冗談”に、宇都宮さん自身が一番受けている。
次に素子さんがプッとふき出す程度に笑っただけで、私は口に入れていたコロッケを、黙々と食べていた。
そんな私の方に、大柄な松本さんが顔を向けた。
「コロッケか」
「ん・・はぃ。カニクリームコロッケです。半分残ってますけど、食べますか」
「いや、いらん。カニクリームはコロッケの中でも邪道だ」
「は?邪道って」
「邪道」という言葉に、なぜか受けてしまった私は、そのつもりはなかったけれど、ついクスッと笑った。
でもこのまま反論しなかったら、カニクリームコロッケの“地位”が危ういというか・・ずっと日の目を見られないような気がしてかわいそうだ。