純情シンデレラ
「ええそうよ。あの人は、パパの秘書の仕事をしながら、あたしの世話もしてくれてたの。ただし、あたしが会社にいるときだけね。あとは運転手の徳島さんに、お手伝いの高知さんも。いつ発作が起きて倒れるか分からない私のそばに、パパとママだけがずっと付き添ってるわけにはいかないでしょ」
「そぅですか・・・。あの、松本さんは・・」
「ああ。あの人には知られてしまったのよ」
「知られた?」
「ええ。ある日、気分が悪くなって薬を飲もうとしていたとき、偶然見られてしまって。でもその前から、あたしが健康な体じゃないことは見抜かれてたわ。“君の顔と手の色を見ればすぐに分かったよ”だって。誰にも気づかれないように、外出するとき、特に会社に行くときは、わざと厚めにメイクをしてたのにね。さすがに手までは・・爪はマニキュアでごまかしてたけど」

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