純情シンデレラ
「・・・ぅ・・・っ。うぅ・・・」
至ってシンプルな横書きの白い便箋1枚には、1行目にたった一言。
「ありがとう」とだけ、書いてあった。
ありがとう。お見舞いに来てくれて。
ありがとう。「ライバル」という名の「友だち」でいてくれて。
「ありがとう」しか書かれていないのに、なぜかその先には、こんな文章が続いているような気がして。
私の目からはまた、涙が流れ出てきた。
「・・・わたしが、帰った後・・姫路さん、便箋と封筒を買って来てって、お母さんに頼んだんですって。このお手紙を私に書くために・・・っ。お見舞いに来た同年代の人は、私一人だけだったと・・。姫路さん、すごく喜んでたって。姫路さんのお母さんにも、ありがとうって、言われたんです。こんなことなら、躊躇なんかしないで、何度もお見舞いに行けば良かった」
「いや。一度でいいんだ」
「でも!」
涙に濡れる顔で見上げる私を、松本さんが見つめ返す。
そして私からメガネを外し、そっと抱きしめてくれた。
おかげで私は、がっしりとした松本さんの胸元に頬をくっつけて、思いっきり泣くことができた。
至ってシンプルな横書きの白い便箋1枚には、1行目にたった一言。
「ありがとう」とだけ、書いてあった。
ありがとう。お見舞いに来てくれて。
ありがとう。「ライバル」という名の「友だち」でいてくれて。
「ありがとう」しか書かれていないのに、なぜかその先には、こんな文章が続いているような気がして。
私の目からはまた、涙が流れ出てきた。
「・・・わたしが、帰った後・・姫路さん、便箋と封筒を買って来てって、お母さんに頼んだんですって。このお手紙を私に書くために・・・っ。お見舞いに来た同年代の人は、私一人だけだったと・・。姫路さん、すごく喜んでたって。姫路さんのお母さんにも、ありがとうって、言われたんです。こんなことなら、躊躇なんかしないで、何度もお見舞いに行けば良かった」
「いや。一度でいいんだ」
「でも!」
涙に濡れる顔で見上げる私を、松本さんが見つめ返す。
そして私からメガネを外し、そっと抱きしめてくれた。
おかげで私は、がっしりとした松本さんの胸元に頬をくっつけて、思いっきり泣くことができた。