純情シンデレラ
「・・・ん・・」
「ごめんなさいね、起こして。歩けますか?」
「・・着いたのか」
「はい。でも私の家です。松本さん、このままだとまた眠ってしまうかもしれないから、今夜はうちに泊まっていってください」
「・・・すまん。じゃあ一晩だけ」
暖かかったタクシーの車内から、一歩外に出た途端、12月の寒い夜気に触れたおかげか、松本さんは目が覚めたのだろう。
いつもどおりに歩くことができたので、私が支える必要はなかった。
それに、ふらついてもいないところから、やっぱりお酒の飲み過ぎでもなさそうだ。
良かったと一安心したとき。
「今夜は一人になりたくなかった」と松本さんが呟いた。
「ごめんなさいね、起こして。歩けますか?」
「・・着いたのか」
「はい。でも私の家です。松本さん、このままだとまた眠ってしまうかもしれないから、今夜はうちに泊まっていってください」
「・・・すまん。じゃあ一晩だけ」
暖かかったタクシーの車内から、一歩外に出た途端、12月の寒い夜気に触れたおかげか、松本さんは目が覚めたのだろう。
いつもどおりに歩くことができたので、私が支える必要はなかった。
それに、ふらついてもいないところから、やっぱりお酒の飲み過ぎでもなさそうだ。
良かったと一安心したとき。
「今夜は一人になりたくなかった」と松本さんが呟いた。