純情シンデレラ
それでも松本さんはその場を動かず、私に叩かれるままになっていた。
まるで「罰を受けるのが当然だ」といった感じが、しないでもないんだけど・・・。
と思った矢先、松本さんの手(彼も厚手の手袋をつけている)が、私の方へスッと伸びてきたので、私は慌ててパンチを止めた。
松本さんは、その手を私の頬に伸ばし、指先で涙だけじゃなく、鼻水まで拭ってくれた。
そして一言、「すまん」と言った。
それから松本さんは、私と手をつなぐと、彼の進行方向、つまり、彼が自分の方へ向かせるまで私が歩いていた方向へ歩き出したので、私はすぐさまメガネをかけた。
「とにかく歩こう。ここにじっとしてるだけじゃ寒さが増す一方だ」
「・・・そうですね」
少なくとも凍死する前に家に帰りたいと、私は切実に思った。
まるで「罰を受けるのが当然だ」といった感じが、しないでもないんだけど・・・。
と思った矢先、松本さんの手(彼も厚手の手袋をつけている)が、私の方へスッと伸びてきたので、私は慌ててパンチを止めた。
松本さんは、その手を私の頬に伸ばし、指先で涙だけじゃなく、鼻水まで拭ってくれた。
そして一言、「すまん」と言った。
それから松本さんは、私と手をつなぐと、彼の進行方向、つまり、彼が自分の方へ向かせるまで私が歩いていた方向へ歩き出したので、私はすぐさまメガネをかけた。
「とにかく歩こう。ここにじっとしてるだけじゃ寒さが増す一方だ」
「・・・そうですね」
少なくとも凍死する前に家に帰りたいと、私は切実に思った。