純情シンデレラ
「松本さんっ?松本さんっ!いるなら返事してっ!せめてドアを開けてくれなきゃ、わたし、中にはいれな」
「い」まで言い終わらないうちに、ドアがガチャンと―――しかもすんなりと―――開いた。
開けたのは、もちろん松本さんだ。
ドアを叩こうと握りこぶしで上げていた私の右手は、勢いが余ってしまって・・・松本さんの胸板に到達してしまった。
「あぁっ・・!」
「おっと」
「ご、ごめんなさい」と謝った私の声は、松本さんに抱きしめられたおかげで、自分でもくぐもって聞こえた。
私の頭上から聞こえた「いや、いい。全然痛くない」という松本さんの低い声は、やっぱり普段の低い声とは微妙に違う鼻声だ。
白いTシャツ越しからでも、体が熱いのが分かるし・・・。
いや、それより!
「今は1月なんですよ?どうして風邪を引いてるのに半袖なんか着てるんですか!」
「半纏(はんてん)持ってるさ。でも寝てたから脱いでたんだ」と二人で“言い合い”ながら、私たちは室内に入っていた。
「い」まで言い終わらないうちに、ドアがガチャンと―――しかもすんなりと―――開いた。
開けたのは、もちろん松本さんだ。
ドアを叩こうと握りこぶしで上げていた私の右手は、勢いが余ってしまって・・・松本さんの胸板に到達してしまった。
「あぁっ・・!」
「おっと」
「ご、ごめんなさい」と謝った私の声は、松本さんに抱きしめられたおかげで、自分でもくぐもって聞こえた。
私の頭上から聞こえた「いや、いい。全然痛くない」という松本さんの低い声は、やっぱり普段の低い声とは微妙に違う鼻声だ。
白いTシャツ越しからでも、体が熱いのが分かるし・・・。
いや、それより!
「今は1月なんですよ?どうして風邪を引いてるのに半袖なんか着てるんですか!」
「半纏(はんてん)持ってるさ。でも寝てたから脱いでたんだ」と二人で“言い合い”ながら、私たちは室内に入っていた。