純情シンデレラ
松本さんが窓を開けると、そこには10人くらいの人だかりができていた。
「どうやら時計屋のショーウインドーが割られたようだ」
「それで音があんなに大きく聞こえたんですね」
時計屋さんはこの部屋の2階下だ。
ガラスが割れた音が派手に響いて聞こえてきたのも頷ける。
昨日チラッとだけ会った時計屋さんの店主とおぼしきおじさんと、おじさんの奥さんらしいおばさんが、お店を見ながらお互いを護るように抱き合っている姿を見た私は、松本さんに「下へ行きましょう」と言った。
私たちは目撃者じゃないし、今すぐに何かできるわけでもない。
だけど、おじさんとおばさんの怯えたような姿を目の当たりにして、何かせずにはいられなかった。
少なくとも今の私は、その場へ行くことができる。
そうすることが、別に何の力にもならないかもしれないけど・・何もしないでここにい続けるより、何らかの力にはなるはずだ。
幸い、松本さんも私と同じように考えていたようで、「ああ」という松本さんの返事と共に、早速私たちはそそくさと服に着替えると、下に降りて行った。
「どうやら時計屋のショーウインドーが割られたようだ」
「それで音があんなに大きく聞こえたんですね」
時計屋さんはこの部屋の2階下だ。
ガラスが割れた音が派手に響いて聞こえてきたのも頷ける。
昨日チラッとだけ会った時計屋さんの店主とおぼしきおじさんと、おじさんの奥さんらしいおばさんが、お店を見ながらお互いを護るように抱き合っている姿を見た私は、松本さんに「下へ行きましょう」と言った。
私たちは目撃者じゃないし、今すぐに何かできるわけでもない。
だけど、おじさんとおばさんの怯えたような姿を目の当たりにして、何かせずにはいられなかった。
少なくとも今の私は、その場へ行くことができる。
そうすることが、別に何の力にもならないかもしれないけど・・何もしないでここにい続けるより、何らかの力にはなるはずだ。
幸い、松本さんも私と同じように考えていたようで、「ああ」という松本さんの返事と共に、早速私たちはそそくさと服に着替えると、下に降りて行った。