純情シンデレラ
お父さんは、私がたぶん子どもを産めないから、家族世帯が多い中で若い夫婦が二人で暮らすのは気苦労が増えることになるじゃないかと遠回しに聞いているのだ。

「俺は構いません。もし、どうしても二人で子育てがしたいと思えば養子を取ればいいし。そのことはそのときになったら考えようと、恵・・お嬢さんとも話しました」
「うん。お父さん、お母さん。私、だから・・ううん、子どものことがなくても、私は松本さんと結婚したいの」

涙ぐんだ私は、ちょっと俯いた。
そして松本さんが居住まいを正して「お父さん、お母さん」と言った。

「お嬢さんと・・恵子さんと結婚させてください」と言った松本さんは、座ったまま、両親に向かって頭を下げた。
私も松本さんと一緒に、頭を下げながら「お願い。お父さん、お母さん」と言った。

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