純情シンデレラ
「あいつは関わってない。いままでも今後も、社内報づくりにあいつを一切関わらせる気はない」
「あ・・そぅですか。なんか・・・不機嫌な想いをさせてしまって、すみません」
「いや・・・。あいつに仕事の妨害された数々の出来事を、つい思い出してしまっただけだ。俺の方こそすまない。君にまで嫌な思いをさせてしまった」
「マジで!出(いずる)は社内一の被害者だと言っても言い過ぎじゃねえってくらい、ホントのことだから!見上さん、俺からも頼むよ。哀れなこいつを助けてやってくれないか」
「そうよそうよ!私たちも時々ヘルプするから。ね?一緒にやろうよ」
優しい先輩とお友だちから、土下座をせんばかりの勢いで頼まれているのに、断る理由なんてあるだろうか。
もちろん、ない。
私は義理人情に欠けている、冷酷非道な鬼じゃあないんだし。
「分かりました。松本さん。私でよければ社内報のお手伝い、させてください」
そう言って軽く頭を下げると、宇都宮さんや素子さんの「やったぁ!」という嬉しそうな声が聞こえてきた。
「けんじょう君」
「みかみです」と言い直した私を、松本さんは完全無視して、「ありがとう」と言ってくれた。
・・・これでいいんだよね。
それに、心から安堵している、嬉しそうな顔をした松本さんを見ていたら、「けんじょう君」と呼ばれても、別にいいやと思っている私がいた。
「あ・・そぅですか。なんか・・・不機嫌な想いをさせてしまって、すみません」
「いや・・・。あいつに仕事の妨害された数々の出来事を、つい思い出してしまっただけだ。俺の方こそすまない。君にまで嫌な思いをさせてしまった」
「マジで!出(いずる)は社内一の被害者だと言っても言い過ぎじゃねえってくらい、ホントのことだから!見上さん、俺からも頼むよ。哀れなこいつを助けてやってくれないか」
「そうよそうよ!私たちも時々ヘルプするから。ね?一緒にやろうよ」
優しい先輩とお友だちから、土下座をせんばかりの勢いで頼まれているのに、断る理由なんてあるだろうか。
もちろん、ない。
私は義理人情に欠けている、冷酷非道な鬼じゃあないんだし。
「分かりました。松本さん。私でよければ社内報のお手伝い、させてください」
そう言って軽く頭を下げると、宇都宮さんや素子さんの「やったぁ!」という嬉しそうな声が聞こえてきた。
「けんじょう君」
「みかみです」と言い直した私を、松本さんは完全無視して、「ありがとう」と言ってくれた。
・・・これでいいんだよね。
それに、心から安堵している、嬉しそうな顔をした松本さんを見ていたら、「けんじょう君」と呼ばれても、別にいいやと思っている私がいた。