純情シンデレラ
「それじゃあ。私はこれで失礼しま・・」
「最近、君とは車内で会わんな」
「・・・え。な、何言ってるんですか!昨日松本さんは、これを作ってくれと私に頼みに来たでしょ」

それに、私の出勤2日目の朝も・・・。
あの時―――もう先々週のことなのか―――だって、不意に電算課に現れた松本さんは、私と目が合うと、なぜか一度だけ頷いて、さっさと行ってしまったのよね。
結局、誰にも何も言わずに、一体何しに来たのか。
ほんと・・・謎な人だ、松本さんって。

いやそれより!
昨日会ったってこと、忘れちゃったのかしら、この人。

途端に心配顔になった私を、松本さんは、「ん?」という疑問顔で見返した。

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