純情シンデレラ
右手にフロッピー、左手にA4用紙が入った透明ファイルを持った松本さんは、眉間にしわを寄せて腕を組み、「う~ん」と唸っている。
私自身が「これがいい」と思ってやっていることなのに、それに上野課長や舞浜次長だって容認していることなのに、なぜこの人が納得できないって顔をしてるのかしら。
やっぱり私、松本さんのこと―――特に考え―――に関しては、謎だらけだわ・・・。
「早く着き過ぎても構わんから一本早い電車で行くとは。真面目だな、君は」
「遅れるよりマシです」と私が真顔で言うと、ようやく松本さんはフッと笑ってくれた。
「てことは、もう痴漢に遭うこともないんだな?」
「はい。そこまで人が多くないから。万が一遭遇してしまっても、すぐ犯人を捕まえることができると思います」
「そうか。だったら、俺がガードする必要はないな」
「え・・・ぁ」
・・・そっか。
出勤2日目の朝、松本さんが電算課にやって来たのは、私が無事に着いていたか確認するためだったんだ・・・。
この人、優しんだか、騎士(ナイト)気取りなんだか・・・分かんないや。
でもあれからずっと気にかけてくれていたことは、素直に嬉しかったので、私は松本さんに、「ありがとうございます」とお礼を言った。
私自身が「これがいい」と思ってやっていることなのに、それに上野課長や舞浜次長だって容認していることなのに、なぜこの人が納得できないって顔をしてるのかしら。
やっぱり私、松本さんのこと―――特に考え―――に関しては、謎だらけだわ・・・。
「早く着き過ぎても構わんから一本早い電車で行くとは。真面目だな、君は」
「遅れるよりマシです」と私が真顔で言うと、ようやく松本さんはフッと笑ってくれた。
「てことは、もう痴漢に遭うこともないんだな?」
「はい。そこまで人が多くないから。万が一遭遇してしまっても、すぐ犯人を捕まえることができると思います」
「そうか。だったら、俺がガードする必要はないな」
「え・・・ぁ」
・・・そっか。
出勤2日目の朝、松本さんが電算課にやって来たのは、私が無事に着いていたか確認するためだったんだ・・・。
この人、優しんだか、騎士(ナイト)気取りなんだか・・・分かんないや。
でもあれからずっと気にかけてくれていたことは、素直に嬉しかったので、私は松本さんに、「ありがとうございます」とお礼を言った。