【完】最後の恋
距離

古田に逢えないまま、数日が過ぎ、アキはいつもの様に仕事をしていた。



今日はプロジェクト最後の日…。



古田はいまだに出社していない…。



古田の抜けた穴を埋めるのは大変だったが、何とかプレゼンまでこぎつけた。



「星川さん、用意は出来ましたか」 



『はい』



今日のプレゼンは古田がするはずだった…。



「じゃあ、行きましょうか」 



『はい、課長』



古田の代役で、アキがプレゼンをする事になった。



『ゆい…、どうしょう…緊張して手が震えて来た』



「アキ、落ち着きなよ。らしくないな…」



『だって…
昨日いきなり言われて、心の準備が出来てないんだもん…』


と弱気な事を言っているアキ…。


< 328 / 480 >

この作品をシェア

pagetop