桜龍
見透かされた気がした

あたしは、いつも本心の触れずに生きてきた

頼りたい時は頼れ、か…

今まではあたしが言う方だった…

初めて頼っていいと言われた…

〔魁斗が怖い〕

これ以上、ここにいるのは危険だと本能的に判断し、窓の襖を締め、座敷を出ていくことにした

とりあえず、ゆうくんの部屋に行こうと思った

――ガチャッ

ベットではスヤスヤと寝ているゆうくん

頭を撫でながらゆうくんをみつめた

『どうして、上手くいかないのかな?』

ポツリと独り言を呟いてしまった…

呟いてどうにかなる訳じゃないけど、呟かずにはいかなった

もちろん、あたしが悪いのは分かってる…

その償いもきちんとする…

そんなことを今、考えても仕方ない…

どうにもならないし、どうにもなんないんだから

ゆうくんの寝顔を見ながらこんな事を考えるのは寝てるとはいえ失礼だよね…

そう思い、考えるのはやめた…

ただ、ゆうくんの頭を撫でながら無心で見つめていた



< 40 / 206 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop