爆走姉貴ー星路の苦悩ー
美月の邪悪さを見抜けない、可哀相な男だ。


骨の髄までしゃぶられるぞ?

骨になっても、そこから無色透明になるまで煮込み、ダシを取るのが美月だからな。

引っ張り回されて、しゃれこうべにされちまうからな。





「こっちこっち!」



手を振る美月。

どれ…可哀相な男の顔でも拝んでやるか。



思い、顔を向けた。







「って!拓也かよっ?!」
「あれ?星路、早いな?」


美月の待ち合わせ相手は拓也だったのかぁっ!!




「お…お前!気は確かか?!」
「な?何が?」
「何で美月と会うんだよぉっ!!」
「会いたいからに決まってんだろ」



なぜだぁっ!!



「拓也!お前、美月に薬か何かを嗅がされたのか?!」
「何言ってんだ?」
「ここは危険だ!民間人が来る場所じゃないから!」



拓也の制服のブレザーを掴み、必死に叫ぶ俺を美月は笑う。




「星路、大丈夫?あまり興奮すると……緩むよ?」
「どこが緩むと?!」
「そうだぞ、星路。お前も嫌だろ?」
「拓也?!」



何が嫌かと聞かれたら、美月がここにいる事と、デートの相手が俺の親友である事だ!
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