永遠の約束
「それと、二次会もうちのホテルでやるから、"フェアが終わってから美羽と一緒に顔を出す"って言ってあるから」

「……………」

「さすがに、それくらいはしなくちゃマズイだろ」

「…分かった」
淳史に言われ、渋々頷いた。

「で、今回のフェアで、美羽にやってもらいたいのは…」

「待ってよ。そんなの急に言われても無理だよ!」
淳史からの依頼内容にビックリして、断りのセリフが口から出る。

「まだ1ヶ月以上あるから急じゃない!
それに、美羽なら出来る。いや、美羽にしか出来ないんだ。頼む、俺を助けてくれ!」

「……………」

「俺の隣に必要なのは、美羽だけなんだよ!」

「……分かったわよ」
結局、淳史の押しに負けた。好きな人に、あんな風にお願いされたら、断るなんて出来ないよ。

「あっ。あと10日当日は、ここのスイートに宿泊。翌日は休み。休みは俺からも芳賀課長に言っておくから。
じゃ、また連絡する」

最後にそれだけ言って、淳史は仕事に戻って行った。




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