こじれた恋の終わらせ方
「とりあえず先にお前の実家に行くぞ」


「何で、水野までついてくんのよ。」


「そりゃ、お前。俺が見合いぶち壊したんだから俺が説明するのは当然だろ?」


「そのことだけど、気にしなくて大丈夫よ。水野が来る前からおかしなことになってたから。」


「無理やり部屋に連れ込まれそうになったりか?」



「・・・・」



水野は今日、何回目かもわからないため息をついた。



「親父さん、めちゃくちゃ怒ってるみたいだぞ?

 あのヒステリー男が自分の都合のいいように言ったみたいだ。それをお前一人で弁解できるのか?」


そう問われると反論できない。


父は基本的に私の意見に耳を貸さない。




水野はたたみ掛けるように続けた。



「なぁ。俺が行くのは本当に迷惑か?

 今朝お前がいなかったことと、俺の携帯がお前の答えか?」



水野が私の手を握った。


「俺に落ち度があったことあ認める。

 でもさ、もう俺はやり直すチャンスももらえない?二度とお前には会えないのか?」



水野の切なげな声が心を揺らす。


これだから嫌なんだ。だから自分のアドレスを消したんだ。


どんなに強い意志で、水野から離れようとしても、結局水野を見てしまったら、水野の声を聴いてしまったら、水野を拒絶することなんて私にはできないのだから。



「とにかく、お前の実家には一緒に行かせてくれ。いいな?」


そう聞かれて、頷いてしまった。
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