3つの男子(だんご)
松林の入り口に翔は立っいた。

私は息を切らしながら

「翔、待った？
ごめん遅くなっちゃった。」

と翔に謝った。

「大丈夫。大丈夫。
オレも今来たとこ。
行こうか。」

と言い翔は歩き出した。

無言で歩くと早く公園に着く気がする。
公園に着きいつものベンチに座った。

「今日の身体測定疲れたねー。
私、全然身長伸びてなくて145センチだったよ。翔はどうだった？」
と私が先に口を開いた。

「オレは175センチだった。
さくらと30センチも違うね。
小さいなー！さくらは」

と言い私の頭を撫ぜてから
髪の毛をくしゃっとした。

私は物凄く嬉しかったけど
頬を膨らませ
「みんな、私のこと小さいって言うんだから！」
と拗ねた。

「ごめん。ごめん。部活の事かぁ。
どうするか悩んでるんだよ。
ぱっとする部活ないから吹部にでも入ろうかなと思う。」
と翔。

「吹部！？楽器できるの？？」
私が驚いて聞き返すと

「うん。小学校のときマーチングバンド入ってたから少しは金管楽器できるよ。」
と翔が言った。

また私が驚いていると

「そろそろ帰る時間。
何かあったら必ず言えよな。」
と翔は私の手を取りさっと立った。

そして、わたしの家まで送ってくれた。
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