【完】朝食は、遅めにランチで。
さすがのノブ君もそれは悪かったと思ったようで、やってしまったとでもいうように気まずそうにスパークリングワインをお互いのワイングラスに注いでいた。
「まったくもう」と言いながら黒い箱を手に取り、上蓋を三センチくらいそっと開けて中を確認した私は、恐ろしさで上蓋をパカンと閉めてノブ君を見た。
「どうしたの?」
「いや、中身がなんかすごくない!?夜景の光より輝くものが見えたんですけれども!」
「そりゃあダイヤだし、ダイヤのカットも気合い入れていいのにしたから」
「ダイヤのカットって何!?」
「カットにもグレードがあるんだって。これはね一番綺麗に輝くように頼んだから」
「うへー……そうなんですね……」
「何でいきなり敬語?」
「いや……恐れ多くて……」
「え?恐れてないではめてみてよ」