密恋(ミツコイ)「イケメンIT社長と、エレベーターの密室で恋をして」

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──部屋に着いて、リビングの前面が大きくひらけるようにガラス張りになっている、まるで映画のスクリーンに映し出されたような圧巻の最上階からの景色を眺めた。

「……いつ見ても、すごく綺麗」

ネオンの瞬く夜景に思わず見とれるのに、

「俺はもう見飽きたが……」

傍らで彼が口にする。

「え、見飽きたの? この景色に?」

「ああ」と、頷いて、

「最初こそ感動もしたが、毎日でも見てれば慣れるだろ」

「そうなの?」

なんかそれってもったいない気もするんだけどと思っていたら、

「……こっち来てみろよ。ベランダに出られるから」

肩が抱かれて、開けられるようになっている窓の方へ連れて行かれた。

窓の外には胸辺りまでの高い鉄柵があって、その向こうにはタワーマンションから見下ろす絶景のパノラマが広がっていた。

「やっぱり、すごい……」

最上階に吹きつける強風に、乱れる髪の毛を押さえて呟く。

「……そうだろ?」

言いながら何気ない仕草で、風に煽られる髪がすっと手で撫で下ろされて、

「そうだろって、颯はもう見飽きたんじゃなかったの?」

後ろに立つ彼を振り返った。

「うん?」と、振り向いた私の髪に顔を埋《うず》めると、


「見飽きてるが、おまえとこうやって眺めるのには、飽きてない」


そのまま後ろから腕がまわされて、首筋がぎゅっと抱かれた。



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