YOU&YOU
誰にも言うな、とは言われているものの一応、なっちに既に話してしまっているため、口止めをしておく。
<ごめん!付き合うことになったんだけど、誰か1人にでも言ったらふるって言われちゃった!!>
<了解だよ!小磯とはコンタクトとってないから大丈夫だよ>
なっちは本当に物分かりがいい。
私の自慢の親友だ。
<ありがとう!特になっちは警戒されてるっぽい笑>
勇太は、私が小学校の時なっちと相当仲良かったことを知っている。なんせ、私たちは6年間同じクラスだったのだから。
だから私がなっちにこのことを言ってしまうのではないかと警戒している。
<了解!でも付き合うことになって良かったじゃん!おめでと!!>
<ほんとありがとう!!>
<どーいたしまして!お幸せに~>
<全部なっちのお陰だよ!!>
<まあとにかくオメデト!すごいよ!半日で付き合うところまで行くなんて!しかも記念日がうちの誕生日じゃん!>
確かに、ほんの10時間前までは勇太の連絡先すら知らなかったのだ。
なのに今では一応、彼女になってしまった。
<それね笑 あーもー明日やばい>
<親には言ってないでしょ?>
<親に言ったら振られちゃう・・・>
<あー・・・言ったらダメなんだもんね・・・なんか小磯の彼女って大変そう>
私にも、これから苦労する未来しか見えてこない。
だが、きっと勇太と私2人ならなんとかなる、そんな気もしていた。
<確かに笑 てか、ゆうたと話すことって下ネタしかなくない?>
<確かに下ネタしかないね笑 襲われないようにだけ気を付けて!笑>
なっちに忠告をされたが冗談半分に思っていた私は翌日を迎えた。