ひとつの輝き
「何?」
あたしは眉を寄せ怒り気味で返した。
「うん。やっぱすげー美人」
「だろ?だから言ったじゃん」
「即行に言わせてもらうけど、ヤらしてくんね?」
は?今…なんて?
あたしの心臓が一瞬、一時停止をした様な気分だった。
「おーい聞いてんの?美央ちゃーん」
明るいふざけた声が頭の中の線をちぎったように痛みが走った。
「つーか他、あたって」
「いや…あんたがいい。だっていっぱいヤってんだろ?」
やってねーよ!
どっからの誰、情報だよ!
何なんだよ…ありもしない噂に食い付いてんじゃないよ。
どうせ、そんな事は誰も信じないか…
噂って…怖い。