ひとつの輝き

「コンビニ女」 

えっ…コンビニ女? 


何それ?ちょっと心の中で笑ってしまった。 


「誰ですか?それ…」

「誰ですかって、お前しかいねーじゃん」 

「はっ?あたしですか?」 

周りの先輩達が声を出して笑う中、その先輩は何度も頷き始めた。 

「お前3丁目のコンビニ行ってね?」 

何で知ってるの? 

「はい」 

「その横にある車の整備屋、知ってる?」 

「あー…はい」


確かにある。 

夜22時ぐらいまで修理したり車いじったり、している所。 

「春、夏、冬休み、俺ずっと、そこでバイトしてる。でっ、その隣のコンビニよく行くんだけど、そこでお前よく見かける」 

「あー…」 


確かに怖い人達はいた。

まさか、この学校の人だとは…しかも目の前にいる。 



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