ひとつの輝き


先の事が分かればいいのに… 

なんて事をずっと思っていた。 

だったら苦しむ必要もなくなるのに… 



あたしは学校帰り公園に行きブランコに座った。

久し振りの公園。 

やっぱし、あたしは何かを考えるとブランコに座るんだ…と思った。

よく考えれば、今までもずっとそうだった。 

来ていないと言えば、渉と付き合っていた時だけだった。 

それほど渉が大切だったんだ。 

また新しい涙が目じりから落ちてきた… 


やっぱし、まだ好き…




「あれ?もしかして美央ちゃん?」 


前から聞こえてきた女の人の声で、あたしは我に返りパッと顔をあげた。


「あっ!亜由美さん?」

「あー覚えてくれてたんだー」 


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