ひとつの輝き

微笑んで話し掛けてくれた亜由美さんは、あたしが中学の時によく話していた人。 

今年の3月に旦那さんの転勤で、ここの地元を離れた人。 


「久し振りですね。どうしたんですか?」

「ちょっと、久々に帰ってきた…って言うのも、お爺ちゃん、お婆ちゃんに会いにね」 


あたしはその言葉でパッと思い浮かんだ。 


「あれ?桃ちゃんは?」


亜由美さんは後ろを振り向き小さな女の子を指差した。 

たしか4歳。 


目を向けると元気よく滑り台から滑りおりる桃ちゃんの姿があった。 


「えーなんか大きくなってる」 

「最近さぁーうるさくって」 


呆れ口調で亜由美さんは言った。 


< 188 / 223 >

この作品をシェア

pagetop