ひとつの輝き

「好き…ってのは嘘で、美央が好きなんだろ?」

「えっ?」


あたしが? 

ブランコを? 


「よく、ここでブランコに座ってる姿見た」 

「あー…」 



そう言えば、この公園はマンションの前にあるからいつも来てた。 

そのマンションと反対側はコンビニ。 

公園に来て色んな遊具がある中でも、あたしは1番先にブランコに飛び付いてた。 

幼稚園児のように… 


頭の中にグルグル色んな事が回る中で、一緒にブランコを漕いで、その揺れる視界とぶつかり合った時の衝撃で全部割れて忘れられそうな気がした。 


ブランコが好きと言うよりも勝手に体が向かう。 



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