ひとつの輝き

朝起きて用意を済ませ、あたしは学校へ向かった。 


学校は行く気には慣れない…昔っから。 


とりあえず初めだけは、ちゃんと行くか… 


初めだけ我慢してれば後は行かなくていい。 


そんな事を勝手に思いながら毎日行く。 



「ほら、あの子あの子、青山美央(アオヤマ ミオ)」


学校につくなり声は飛びかう。 

「どれどれ?」 

「うわっ!すげー美人じゃん」 

入学してから廊下を歩くと男女の声ばかり飛んでくる。 

「金持ちだって」

「つーか金があれば綺麗にもなれるって…整形でしょ?」 


整形って…。 

何もしてねーよ。 

いたって普通…どこもイジってません! 


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