拗らせDKの偏った溺愛



チャイムが鳴って午前の授業が始まりました。

教室にはみんながちゃんと前を向いて座っています。


…いえ、違いました。

みんなではなく、高村くんと虎谷くんがまだ来ていません。

昨日、窓際の1番後ろという特等席に座っていた高村くんと虎谷くんの姿がないのです。

どうやらお二人ともまだ学校に来ていないようなのです。


そういえば綾乃ちゃんが、あのお二人はあまり学校に来ない、なんてことを言っていたような気がします。

という事は、今日は来ないかもしれないですね。


もちろん学校はきちんと来るべきところです!

でも正直、昨日の今日で高村くんと顔合わせるのはちょっと…。

昨日も家に帰ってからいろいろを思い出してしまって。

恥ずかしさに耐えるべく一人でクッションを抱えてジタバタしていたら、お父さんに不審な目を向けられてしまったくらいです。

でも、少し時間が経てば、なかったことになったり…しないですね、はい。


なんと言いますか…高村くんを叩いたことはいいんですが、キ、キスはっ!

キスとか、あのペロッとされたのとかは…な、なかったことにしたいですっ!!


いま、こうやって考えるだけでもカラダ中がカーッと熱くなるくらい恥ずかしいですから!!!


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