クリスマスイヴを後輩と
波のうねりを思わせる高瀬くんの繊細な指で、ブラウスのパールボタンが外されていく。

その度に私の恋も熱せられて、もう蕩けてしまいそう。

そして、ベッドという白いシーツの海へ。


ストッキングを脱がされた瞬間、はっ、とした。

「高瀬くん、ごめん、待って。足、見ないで」

「どうして?」

「見せられるような足じゃないから」

シーツで隠そうとする手を、高瀬くんが優しく止めた。

「すごく、綺麗」

高瀬くんはそう言うと私の足首にキスをした。

「高瀬くん、」

「未華子さん、名前で呼んで」

絡み合う指と指。見つめ合う瞳と瞳。

もう、我慢しなくていいよね。

「……柊司」


その日、初めて、高瀬くんのことを「柊司」と呼んだ。


憧れだった『ホテルエトワール・フィラント東京』はその名の通り、流れ星となって、私の願いを叶えてくれたのだ。


私が今まで『おひとりさま』でいたのは、柊司と出逢うためだった。今は素直にそう思える。




【クリスマスイヴを後輩と*END*】


< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:18

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

帝都の夜にあなたを拐う〜怪盗と華族令嬢の恋〜

総文字数/3,392

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「この満月の夜に、僕と秘密のランデブーへ出掛けましょう」 「耳元で囁くなんて、反則ですわ」 怪盗 デイドリーム(白昼夢) ✕ 華族令嬢 蘭子 『ほんの少しだけ触れた、仮面の冷たさとは反比例する、熱い口づけが、私の青白い手の甲に薔薇のように赤く刻まれた』 「涙も葛藤も、すべてがあなたの魅力です」 『初めてブランデーを口にしたあの日より、喉が熱い。心の声が喉元まで熱く込み上げてくる』 *溺愛、致します*
藍色の溺愛〜あなたの声が好きすぎて〜

総文字数/9,122

恋愛(純愛)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
藍沢月哉(24歳)✕中村琴音(29歳) *人気急上昇中の三人組ロックバンド『アーバンベリー』のボーカル、藍沢月哉と中村琴音の溺愛ストーリー* 会う度に別れが訪れるのがライブの宿命 「月哉さんの声が好きすぎて」 「じゃあ、今夜は耳元で言ってあげる」 *心がとろける溺愛* 始まりの音から最後の音まで、奏でてほしい。 「柔らかくて、いい香りがした。癒やし系の」 (眠れない夜は、ぜひ、またこの作品に戻って来てください。 作者より)
名探偵の導き

総文字数/2,777

ミステリー・サスペンス5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
名探偵、赤沼光一 またもや殺人事件を解決へと導く 2017年11月23日*完結* レビュー ありがとうございました 月乃ミラ様 高山様

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop