クリスマスイヴを後輩と
波のうねりを思わせる高瀬くんの繊細な指で、ブラウスのパールボタンが外されていく。
その度に私の恋も熱せられて、もう蕩けてしまいそう。
そして、ベッドという白いシーツの海へ。
ストッキングを脱がされた瞬間、はっ、とした。
「高瀬くん、ごめん、待って。足、見ないで」
「どうして?」
「見せられるような足じゃないから」
シーツで隠そうとする手を、高瀬くんが優しく止めた。
「すごく、綺麗」
高瀬くんはそう言うと私の足首にキスをした。
「高瀬くん、」
「未華子さん、名前で呼んで」
絡み合う指と指。見つめ合う瞳と瞳。
もう、我慢しなくていいよね。
「……柊司」
その日、初めて、高瀬くんのことを「柊司」と呼んだ。
憧れだった『ホテルエトワール・フィラント東京』はその名の通り、流れ星となって、私の願いを叶えてくれたのだ。
私が今まで『おひとりさま』でいたのは、柊司と出逢うためだった。今は素直にそう思える。
【クリスマスイヴを後輩と*END*】
その度に私の恋も熱せられて、もう蕩けてしまいそう。
そして、ベッドという白いシーツの海へ。
ストッキングを脱がされた瞬間、はっ、とした。
「高瀬くん、ごめん、待って。足、見ないで」
「どうして?」
「見せられるような足じゃないから」
シーツで隠そうとする手を、高瀬くんが優しく止めた。
「すごく、綺麗」
高瀬くんはそう言うと私の足首にキスをした。
「高瀬くん、」
「未華子さん、名前で呼んで」
絡み合う指と指。見つめ合う瞳と瞳。
もう、我慢しなくていいよね。
「……柊司」
その日、初めて、高瀬くんのことを「柊司」と呼んだ。
憧れだった『ホテルエトワール・フィラント東京』はその名の通り、流れ星となって、私の願いを叶えてくれたのだ。
私が今まで『おひとりさま』でいたのは、柊司と出逢うためだった。今は素直にそう思える。
【クリスマスイヴを後輩と*END*】

