悪役の私





だけど、潤からの返信は



「結衣のこと好きじゃないんじゃない。
俺といて楽しいのかわからなくなっただけ。
俺といても携帯ばかりで、本当に楽しいと思ってくれてるのかわからないよ。」





潤からの不安な気持ちを私は初めて聞いた。




今まできっとたくさん傷つけて、それでも何も言わなかった潤から、そんな言葉が出てくるとは思わなくて、そこまで潤を追い詰めていたんだと改めて実感する。





潤、本当にごめんなさい。




私は手を震わせながら、今まで潤を傷付けたことを謝り、自分の気持ちがわからないということを潤に伝えた。




すぐに既読はついたが、返事が返ってくるには少し時間がかかった。






「結衣が、俺のこと好きじゃないなら別れよう。」







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