悪役の私
今の私と潤は、考え方も求めているものも全く違うんだ。
それでもいつか、同じ気持ちでお互いを思い合えたらいいなと思う。
そう思えるだけの気持ちはある。
聞き慣れた潤の甘いセリフに耳を傾ける。
彼の言葉に嘘はないんだろうな。
そう思うと、愛しいとも思える。
私はゆっくりと目を閉じて、時間が早くすぎるように出来るだけ潤に応えていく。
2年がたった今でも、まだセックスは好きにはなれないみたいだ。