悪役の私






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「今度、いつもの仲間でキャンプ行くんだ」



楽しそうに話す優に、私はイライラしていた。



優のいういつもの仲間というのは、男女4人グループで、とても仲が良いらしい。



優の彼女がその中に含まれているわけではないけれど、やはり、いい気はしないものだ。



だって、みんな同じ部屋ということは、女の子と一緒に寝て、同じ部屋で着替えだってするということでしょう?




いやだ。行かないでよ。




そう言いたいのに、言う資格も、勇気もない私は、笑顔でいってらっしゃいと言うしかなかった。




それから一週間後、優はあっさりとキャンプへ行き、その間私は潤に会いに行くことになった。




















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