悪役の私








自己中心的でバカな私はそれでも優のところに向かっていた。



優に会うと




私の汚い心を、身体を消毒してくれる




苦しい気持ちを忘れさせてくれる




そんな気がするの。





私が潤と会ってきたというと




「そっかぁ〜」




と悲しそうな顔をする優が、




「知りたくないけど知らないのも嫌だ」




と矛盾していることを言いながら私と潤のやりとりにヤキモチを妬く優が、




心から愛しいと思う。






潤と一緒にいたときの気持ちなんてすぐに忘れて




目の前の優に対して




ただただ、恋をしている。




優と一緒にいると




罪悪感すらも感じられないくらい




夢中になってしまうんだ。


















< 74 / 181 >

この作品をシェア

pagetop