もう一度出会えたら
「 うん、ありがとうお母さん。じゃあ先に休ませてもらうね。おやすみなさい」


2階に上がるとまだ残っている自分の部屋へと向かった。


高校生の頃から何も変わっていない部屋に入ると、あの頃へとタイムスリップしてしまったみたいな不思議な気分になった。


今日は彼のこともほとんど思い出すことなく、思い出に浸りながら眠りについた。


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朝から洗濯物を干しながら、母と父の頭について盛り上がる。


『そやろ?本人はあんまり気にしてへんけど、私は嫌やねん。お父さん男前やのに、あのおでこで台無しやわ』


と心底嘆くように嫌がる母の姿に申し訳ないと思いながらも平和だなあと安心した。


2人は高校の同級生で当時モテていた父に母が猛アタックしたんだとか。


それに母は今でも父の事が大好きなんだと分かる。


私の惚れやすい所は母譲り。


そして一途な所もきっと受け継いでいる…と思う。


そんな両親は私の理想の夫婦でもある。


2人を見ていると、私もずっと愛し合える人と出会って早く結婚したいと思ってしまう。


結婚って、いい事だけじゃないのは分かってはいるけど、でも少なくとも母の姿を通して見た結婚は決して悪いものではなかった。
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