もう一度出会えたら
僅かに開いた隙間から彼の舌が入ってきた。


キッチンで彼にキスをされている私の後ろにはシンクがあって、斜め後ろに伸ばした両腕をシンクにつきながら彼にグイグイ迫られる体を支えていた。


だけど徐々に激しさを増していく彼のキスに足や腰の力が抜けそうになる。


体からガクンと力が抜けそうになったその時、唇を離した彼が私の体を持ち上げ そのままシンクの上に乗せられてしまった。


目線が少し高くなった私は彼の熱のこもった視線と正面から見つめ合う。


『こんな風に菜々さんに触れたくて仕方なかった…』


再び彼に口を塞がれていく。


何度も唇を食まれながら彼の愛撫のようなキスに体中が痺れ溺れていく。


私ももう自分を止められなかった…自分から彼の首に腕を伸ばし絡ませながらキスをせがむ。


二人を繋ぐ濃厚なキスに下半身がキュンと疼いた。


「んっ…りょうく…ん」


僅かなキスとキスの合間から彼の名前を呼んだ…もうただそれだけで気持ちが溢れて止まらなくなる。


この1ヶ月の間、会いたいのに会えなくて自分の気持ちも認めるのが怖くて蓋をして見ないふりをしていたのに、彼は簡単に私の心までも裸にしてしまう。
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