もう一度出会えたら
頬が自然と緩み、歩いていた足が駆け足になった。


『菜々さん、お帰りなさい』


私を待っていてくれた彼が、今まで見た中でも一番の笑顔で迎えてくれた。


「ただ…いま。いつから待っててくれたの?」


『ついさっき着いたところです。もう1本遅い電車だったら菜々さんと同じだったかもしれませんね』


まさか彼がいるとは思わなくて、会えたことがとても嬉しい。


彼には出来れば今日、大翔への告白の返事をすると伝えていたから


それを気にして来てくれたのかもしれない。


「外暑かったでしょ…とりあえず家に入って。ご飯もまだだよね?簡単なものしか出来ないけど何か作るね」


そう言って、彼と一緒に部屋に入った。


部屋の中は日中の熱気がこもっていて、エアコンをつけてから部屋の窓を


一度全開にして空気を入れ替えた。


それから汗をかいているはずの涼くんに声をかける。


「ごはん作ってる間に良かったら汗でも流す?あっ…でも着替えがないよね…』


下着だけコンビニに買いに行った彼が戻ってきて今はシャワーを浴びている。


彼がコンビニに行っている間に着替えを済ませ、晩御飯の準備にとりかかった。
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