もう一度出会えたら
彼が好きだと言っていた親子丼とお味噌汁を作った。


簡単なメニューだから、ちょうど彼がシャワーから出て来た頃に出来上がった


料理をテーブルの上に並べて2人で向かい合うように座った。


いつもはテレビを見ながらひとりで食べる夕飯を彼とこうして向かい合って


食べているなんて、まだ不思議で実感が湧かない…。


彼は初めての私の手料理にすごく感動してくれて、すごく美味しいと大袈裟


なほど褒めてくれた。そして片付けは任せて下さいと言う彼に甘える事にした。


いつもは夏でも湯船に入ってゆっくりバスタイムを楽しみたい私だけど今日は


彼もいるしシャワーだけで済ませる事にした。


シャワーから出ると、リビングでソファに座ってテレビを見ていた彼が私に


気づき手招きをする。その手に招かれるように彼の側まで行くと彼の前に


三角座りに座らされ彼が髪の毛を乾かしてくれた。


時々彼の指が耳に当たり、ただ髪を乾かしているだけなのに変な気分に


なってくる自分が恥ずかしかった…。


彼が何かを言っているけどドライヤーの音がうるさくて何を言っているのか分からない。
< 191 / 221 >

この作品をシェア

pagetop