もう一度出会えたら
どうせ私は小さい蓮と同レベルですよー


不貞腐れている目の前に諭吉さんがチラチラと映り込む。


『でもやっぱり俺が悪かったから、これで許してくれる?』


なんだかんだと流石シスコンなだけある。


私も現金だなぁと思いながらもありがたく諭吉さんをもらうことにした。


「仕方ないなぁ。今回だけは許してあげるか…」


『ありがとう。菜々はやっぱり優しいな』


本当に優しい妹なら諭吉さんはもらわないだろうけどね…。


でもいらないって言ってもヒロム君の性格上、私が受け取るまで引っ込めないのは分かってるし、私ももう無駄なやり取りはしないと決めているのだ。


結局、最後は受け取るのだから。


私は3人兄妹の末っ子。


一番上の長男が、このヒロム君。
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