もう一度出会えたら
『菜々ったら、そんな事になってたんだ。
じゃあ、あの電話の時って彼の家から帰る途中だったんだね』


「うん…」


『それで彼とは会う約束したんでしょう?』


興味津々に聞いてくる沙羅。


「会うって言うか、忘れ物を取りにね…」


『忘れ物?』


「うん…そう言われたんだけど正直言って心当たりがないんだよね」


『もしかして、また会いたい為の口実だったりして』


沙羅は先日の涼くんの事を思い出しているらしくカウンターに片肘をつき


考えるポーズを取りながらそんな言葉を言った。


「えー、そんな訳ないじゃん。沙羅の考えすぎだよ。
第一、私たちは出会ったばかりなんだよ。」


私の発言に目を大きくさせる沙羅。


『え!?菜々気づいてなかったの?』
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