もう一度出会えたら
悟くんはすごく感じのいい人で


『せっかく2人で飲んでたところを僕らが邪魔してしまってすみません。』


と気遣ってくれた。


「い、いえ大丈夫です。私まで呼んで頂いてすみません」


『こっちは男だけで飲むより全然大歓迎ですよ。なあ?』


悟くんが涼くんに同意を求めた…けどこっちを見る事なく


『…ああ、うん』


素っ気ない彼の言葉に更に凹む。


『じゃあ行こうか』


と言う悟くんの言葉で沙羅達は改札を出て行く。


涼くんの足が1歩動き出したところで


「あの…」と声をかけた。彼が止まって振り返る。
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