17年ぶりの夜
翌朝、コウヘイと海が明るくなって行くのを眺めた。

「サトミ、神戸に来いよ。
俺たち、また、始まっただろう。」とコウヘイは柔らかい笑顔を見せる。

私は返事をせずに、コウヘイの額にくちづけしてからシャワーを浴びに行く。

絨毯に転がった指輪を拾って、ベッドサイドのテーブルに置き、

「コウヘイ、指輪捨てるの付き合ってくれる?」と振り返ると、コウヘイは大きな笑顔を見せた。

きっと、今ならこの指輪を捨てられる。

苦しかった日々も全部一緒に…。

私は少し泣きながらシャワーを浴びる。


コウヘイがバスルームにやって来て私の身体を後ろから抱きしめ、

「これからは、俺が一緒にいる。」そう言ってふたりで一緒に濡れながら何度もくちづけをした。
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