軍人様とキケンな婚前同居⁉︎
「早々に約束を破るとは……
本当にいけない方ですね、貴方は。」
「…へ…。」
「それとも、私を試しているのですか?」
私の手を掴みながら
今度は私に視線を戻すと
幸次郎さんはジロッ---と
こちらを見下ろして
そう尋ねてくる。
(っ………!)
───その姿が
まさに栗の言っていた『鷹』のように
鋭く迫力があるもので
私はその怖さに
思わずビクッ、と肩を震わせた。
一体、何を言って……っ?
「な、何の話ですか?一体何に怒って…」
「ほぉ…自覚なしですか。
これはまたタチの悪いお嬢さんだ。」
罪深いですねぇ、と
幸次郎さんはそう囁きながら
グイッ---と、掴んでいる私の腕を引っ張り
自分の方へ 私の体を引き寄せると
栗へ視線を一喝して
それからまるで引きずり入れるように
無理矢理、私を車の中へ押し込んだ。
「きゃっ…!!」
「貴女には帰ってから、じっくり"お仕置き"して差し上げます。」
───では
と
幸次郎さんがそう言うと
車はそのまま発進して
私は栗をその場に置いたまま
自宅へと連行された。