軍人様とキケンな婚前同居⁉︎
「鷹って…一体どこが……
って、そんなこと言ってる場合じゃない!」
私は栗の例えがあまりよく分からなかったけど
その存在を発見して
すぐにあれが彼だと言うことは分かった。
幸次郎さんは今朝と同じ格好で
校門の前に1人で立っていて
その存在感と威圧感といったら…
さすが英軍の少将様。
どこかのボス感がすごい。
(というかあの人
何で軍服のままここに……っ!?)
あんなの着てたら目立つに決まってるのに……っ!
不審者だと思われたら一体どうするつもりなんだろうと思いながら
私は少し慌てながら校舎を出て
栗を連れて彼のもとまで向かう。
「こ、幸次郎さん…っ!」
「………。」
そして彼の前までやってくると
幸次郎さんは軍帽の下から
ジッ…と黙って私を見下ろした。
……あ、あれ…?
(何か……幸次郎さん、機嫌悪い…?)
何と無く私は
目の前の彼のこの様子を見ながら
そんなことを思って
静かに 彼を見上げる。
それから幸次郎さんは
その威圧感をそのままに
鋭い視線を
私の隣の栗へと移した。
そして栗を睨むように見つめながら
私の手を 不意に掴む。