プラトニック罰

ゆいが噴水の前に着いた時、寺井は辺りを見回していた。

噴水の前には一人の老人と一組の男女がいるだけで、三人ともベンチに腰かけている。

老人は新聞を読んでおり、男女は仲むつまじそうに話をしていた。

もちろん、三人とも電話の犯人ではない。

二人はおよそ一時間待った。

男は現れない。

来るわけがないのである。ゆいのフィクションなのだ。


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